本当は恐ろしいグリム童話
桐生 操 / / ベストセラーズ
少し前に斜めよみしました。グリム童話の書かれた時代背景(18世紀のドイツかな)と初版本が暗示していた内容をディフォルメして再構築してみましたっていう本です。
グリム童話をはじめとして、外国の童話はなんとなく感覚的にしっくりこない面があるなぁと思うときがあるのですが、それにしてもちょっといただけない本でした。
この著者(2人の女性)の性的描写のところが、なんかいやな感じするの、女の人がが書いてるからかな。中丸さんの方がいいなあ。
いくつかお話が載っているんだけど、極めつけは
「しらゆきひめ」。
あれは継母ではなく、実母。白雪姫の実父は
ロリコンで、自分の娘に手をだしてしまったそうで、それを知った母親が悩んでいるときに、なんと当の白雪姫に侮辱的な言葉で罵られ、それをきっかけに実の子を殺そうと思ったという筋書き。しらゆきひめは森に逃げて、七人の小人たちの家にお世話になるのだけれど、この小人たちの夜の相手までしたあげたというところでかなりの嫌悪感!!通りかかった王子様はなんとなんと
"死体愛好症”で白雪姫の死体をもてあそんでいたというから、もうぶっとびです。
で、毒りんごが口から出てしまって、生き返ってしまったので、王子はがっかり。。でも、自分の性癖を白雪姫に話して、白雪姫も自分の生い立ちを話し、二人は見かけ上は幸せそうに暮らしたそうです。