今日映画
「ディパーテッド」を見に行ってきました。
カタカナで表記してあるからディパーとテッドの話かと思ったら、”departed”でした。
邦題なんとかしてほしい。
●感想の第一声!
「レオナルド・ディカプリオってすごい」いやー、冒頭で上司にプライドをずたずたにされる質問を受けているところから、もう彼に釘付けですね。マフィアに潜入して正気をかろうじて保っているという彼の複雑な苦悩の表情は本当に感動しました。その表情が始終この映画にあって、
サスペンス的なドキドキ感より、悲壮感が上回っていて、暗い影を落とし続けているんです。せつないなぁ。思い起こせば、えーっ、彼の映画見たことなかったんです。
ずっと「子どもだと思っていたのに、いつの間にかこんなに立派になっちゃって。演技がすばらしかった、美しかった。おねえさんはうれしい。」
●映画の中身―後味よくなく、気分のよい映画ではないので、「まあ、よかったよ」って感じ。実際、ちょっと難しかった。あとでパンフレット読んで、少しカバーできましたが。アイルランド事情も絡んでいるらしく、あのマイクロプロセッサーはどうなったのかとか、ビリーがマドリンに渡した封筒の中身はとか、なんで最後の薬の取引現場に警察が来れたのかとか、頭が追いついていけない部分がまだあります。でも、一言でいうと男の映画だね。男の哲学っていうか美学っていうか、
絶対に女の私は真髄は理解できない何かがある。”Once upon a time in Amerika”然り“ゴッドファーザー”然り。
配偶者がこういう映画は「いい」と絶賛するんだけど、理解不能。
●これは香港映画「インファナルアフェア」のリメイク>だそうだけど、感情的に走りやすい女性の立場から言わせてもらうと、「救いがほしかった」。特にディカプリオ演ずるビリーにはああいう結末は絶対やだー。かわいそうすぎる。
「救い」という言葉を自分で用いたんだけど、パンフレットにちょうどその言葉が使ってあった。ビリーがキリストでマドリンがマリアでマドリンのお腹の子はビリーの子だというような内容。それで、ビリーがマドリンのところに格子状のドア越しに現れたのは、懺悔の象徴で、かつ受胎告知にきた天使ガブリエルという暗示だという解釈に驚きましたが私的にはかなり気に入った一節といえます。
●R15指定なんだけど、もっとひきあげていいんじゃない。自分の娘が16、7歳だったら見せたくないもん。20歳未満は未成年で子どもの扱いしてるくせに、暴力的なものは平気で与えちゃうっておかしくない。文部科学省の人しっかりしてほしいな。もちろん映画の中の言葉も汚いし、バンバン人が死ぬんだよね。R18指定が妥当でしょう。
●ほとんどマットデイモンとディカプリオなんだけど、懐かしいお顔がちらほらありました。お腹がかなりり出てしまったけど、
アレック・ボールドウィン。それとエンディングロール見るまで気がつかなかった
マーチン・シーン。「えーっ」っていう絶句の声がでてしまうほどの変貌振りで、白髪は地毛なのかしら。一昔前だったら、この二人がスクリーンに並ぶなんて贅沢なことでしたが・・・2枚目といえども寄る年波には勝てませんね。
●一言ふれましょう>。
マットデイモン・・意外に年いってるんだ、1970年生まれでした。
彼の作品は「オーシャンズイレブン」だけですが、文句なしにいい俳優だと思います。好きではないけど。
ジャック・ニコルソン・・今回もまたまた狂気と正気の間の怪演。
●人の記憶とはいい加減なもので、私の記憶が大きな間違いをしていました。
いつのまにか少年の頃のリバー・フェニックスとディカプリオがすり替わっていました。
私が昔見た「エクスプローラーズ」「スタンドバイミー」「モスキートコースト」はすべてリバー・フェニックスだったんです。彼は23歳で死んでしまったけど、ディカプリオは最初の頃ポスト「リバー・フェニックス」と呼ばれていた時もあったというのを知って、納得です。
●「ブラッドダイヤモンド」予告編でちょっと太ったかなって感じのディカプリオ君でしたが、おねえさんはきっと見に行くからね。ディカプリオ君は1974年生まれでもう、32なのね。