どうしたの三冊も似たような本ってことで、表紙が「20世紀少年」ぽい。
デニケンは、ゼカリア・シッチンと並ぶその筋の研究者だそうです。
その筋・・というのは、あの筋ではなく、「人類を作ったのは、エイリアンだ」という主張の筋のことです。
彼は、冒険家に近いようである。いろいろな世界的な「謎」のある場所へ、自分で赴き、そこで見た率直な感想を書いています。もちろん、そこそこの知識(考古学とか、物理学とかの)もあるんだろうけど。
内容的には、3冊とも似たようであり、ゼカリア・シッチンの本を読んだあとなので、びっくりするような内容は少ない。しかし、本当に世界中には謎に満ちて、説明のできない遺跡類の多いこと。名前を聞いてもわからず、ネットで調べてもあまり情報のないものが多い。
共通してあるのは、これまでの常識に沿って、判断している学者たちへの怒り。
考古学というのは、たかだか350年くらいのものだそうで、それをたかだか分かっている人類の歴史の4000年くらいの間にすべて入れよういう大前提での研究なので、無理があり、頭が固い!と怒っておられます。
そういう面では林先生にちょっと似た主張です。
特に全てを科学的な証拠を示して「エイリアン説」を立証しているわけではないです。
ほとんどが、「どうしてそう考えるんだ、そうであるわけがない」という理論です。
シッチンの本は、シュメール語というものの解析が元にありますが、その分細かいことまで、いろいろ挙げてくれてはいますが、ついていくのが大変でした。(ついていってなかったが)
デニケンのは、それと比べると、肩の力を抜いて読めますし、彼の考察は納得できますし、おもしろいです。
しかし、これが出版されたのが、昭和46年とありますから、すでにかなり昔で、彼が当時言っていた未来の技術が、現代となっては当たりまえになっているものが、かなりありました。
人工授精とか代理出産とかクローン技術とか遺伝子組み換えとか・・・。量子力学とかは全くわからないですが、そういうものについても言及していました。
勝手な読みとりかもしれないけど、いわゆる本能とか、そういうものって遺伝子コードにプログラムされているもので、なおかつある人に限って、ある特定のコードがプログラムさていることもあるんじゃないかと彼は言っていた気がします。だから、画期的な発明なんていうのは、(人類にとっては)未来(となる)の記憶が、(実はエイリアン達にはなんでもない技術だったこと)特定の人に植え付けられていて、それが呼び出されるようになっているんだということです。
それは、私たちにとってもは、大発明・・・ってことになるわけです。
そういう彼独自の発想がいろいろあって、普通の生活している私たちにも刺激になる本だと思いました。
手元において、いつでも読みたい時にゆっくり読みたい感じです。