今朝もお目覚めは早かった。風はまだ強かったけど、洗濯物は干せそうで、安心した。
ベランダのてすりや物干し竿を拭くと、
雑巾が黄色になった。黄砂ですね。かなり量が多いです。湿気もまだあるので、お布団はやめておきました。
寝床で、読みかけの本を読む。
古代ユダヤの刻印―現代に蘇生する秦氏の血脈
宇野 正美 / / 日本文芸社
ISBN : 453702562X
またまた、表紙のイメージがありません。
どうなの?この本?題と中身がちょっとギャップがありました。しかも、副題ともギャップがありました。
なんていうの?
一種の「世界陰謀説」でした。この世の中は、サンヘドリン(ユダヤ最高法院)、ロスチャイルド家、クラブオブアイルズなどがすべて牛耳っている、みたいな感じ。
サンヘドリンってなあに?っていうと、イエスの時代からあるユダヤ教集団で、主にパリサイ人だったらしいです。著者によると、ゆがんだタルムード的発想という描写でした。で、自分たちを非難したイエスをいまだにずっと憎み続けているとか・・
へぇ、そういう見方もあるんだぁってちょっとは感心しましたが、どうかなぁ。新約聖書を引用して、このパリサイ人とイエスの対立を紹介しているんだけど、新約を素直に受けているわけです。後世に、正統派に都合のいいように編纂した新約のイメージができあがってしまっているので、この著者の解釈は素直に受け取れませんでした。じゃあなぜ、地下にもぐったとはいえ、新約の成立にサンヘドリンがかかわらなかったのか解せない。
すなわち、この著者はイエスは人格者で、やはり自分の主張をおそれずに訴え続けて、十字架刑に処せられたっていう捉え方をしているわけです。
ペルーの人質事件も日本人の企業進出がサンヘドリンとか、南アメリカへ移住したユダヤ人の怒りに触れたっていうような内容でした。???
なぜかこの本の中に吉田松陰と安藤昌益について触れた章があるんだけど、ちょっと唐突にだしてくるわけです。つながりが、イエスのいったことと同じことを言ってる!って内容です。
”吉田松陰”の
「留魂録」(←なんて読むのかしら。)の引用があったけど、涙しました。感動しました。
「死して、不朽の見込みあらば、いつ死んでもよいし、生きて大業を成し遂げる見込みならば、いつまでもいきたらよいのである。つまり、私の見るところでは、人間というものは、生死を度外視して、要するになすべきをなす心構えこそが大切なのである。」
これだけじゃないけど、30歳で死ぬような人は、やはり違うのである。以前に山口の松蔭神社へ行ったことがあった。その時は、彼にあまり興味もなかったけど、また、行ってみたくなった。
それ以外に唯一興味をひいたのは、この人はヨハネの黙示録も引用してますが
、「・・・・・数字は666である」他はすべて割愛します。
この666と言うのは、ヘブライ語ではアルファベットはすべて数字に換算される666は、すなわち”WWW”であって、インタネットがこの世を支配することがすでに予言されていたのだ!なんておっしゃってるんです。
その発想はそうかもって思うけど、ヨハネの黙示録ってさ、誰が書いたかいまだ不明なのに、ちょっと引いた。
逆説としての『記・紀』神話―日本古代史への視座
近江 雅和 / / 彩流社
これも、返却期限をとっくに過ぎているので、さっと読みました。前回の「古代は生きている」の著者の本です。アラビア語とペルシャ語の語源紹介がパワーアツプしていました。
前半はかなり、真剣に読みましたが、後半はアラビア語とペルシャ語の関連付けの紹介が多くなり、よっぽどその道を研究していくなら、いざしらず、もういいかなあって感じ。日本語とアラビア語とペルシャ語の比較に食傷気味です。
大和朝廷以前に日本にあった古代信仰については少し書いてありましたが、もうちょっとわかりやすい本ないかしら。
雑学として、
おしっこの”シーシー”という幼児語もペルシャ語源と考えるのが自然であろうっていう話にはもちろん、ペルシャ語も示してありますが、、いささかびっくり。