この本、2ヶ月くらいかかって読みました。真夏から秋へ・・って言う感じ。
グラハム・ハンコックだったので、借りたのですが・・・。
なんていうのかな・・これは・・。
内容の記述が難しい。「タリズマン」って魔術・・・って意味のようでした。
しかも本の中盤以降で、やっとこの言葉が出てきます。
主たる内容は、キリスト教の異端とされてきたカタリ派、そしてボゴミール派の話がほとんどです。
その迫害の歴史といいましょうか、迫害の残酷な描写もかなりありました。
ひどい拷問や虐殺の歴史にも耐えたカタリ派、そしてボゴミール派の人達の原動力は何か・・・という問いかけだと私は受け取りました。
もちろん、全部ではないですが、私が読みとれたのは、そういう内容でした。
キリスト教と異端の教義の違いの説明もありましたが、なんとなくこれまでも聞いたことはあったので、
目新しい内容ではなく、ナグハナディ文書のことにも触れていて、いわゆる異端派は原始キリスト教の流れをくんでいるという記述もありました。
しかし、それ以上関連付けていることは読みとれず、カタリ派、ボゴミール派の関連付けもはっきりせず、
彼の著書特有の結論はなく、ぼやかして終わる・・・という感じ。
この本は何かを示唆するというところまでもなく、ただ単に歴史的事実を淡々とあげているようでした。
なんかね・・・。下巻もあるんだけど、さっとみたとこ、上巻との関連性がよくわからんかったので、読みません。
もうちょっと踏みこんで私たちに何かを提示してほしかったな・・・。